【提供 三毛猫さん】    エンゼルの稚魚。


by mefmef
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

イソギンチャクの和ちゃん

金さんがほろ酔い気分で帰ってくると、水槽の水はかなり透き通っていました。

>> はい、和ちゃんおいで。新居でちゅよ。

金さんはイソギンチャクの袋を切りました。イソギンチャクは落下傘が舞い落ちるようにフワフワと落ちていって、右の奥隅にちゃんと上向きに着地しました。

>> おじょうじゅ。おじょうじゅ!

続いてクマノミの袋を切りました。

>> はい、赤ハゼちゃん。お家にどうぞ。

クマノミはクネクネと泳ぎ始め、2,3週すると、イソギンチャクに吸い寄せられていきました。

>> おりこうでちゅねえ。

最後にパイロットフィッシュの袋を開けました。

>> 大政くん。行けえっ!

赤提灯で金さんは魚の名前をあれこれ考えていました。パイロットフィッシュは常さんのヒラマサに負けないように大政と名付けたのでした。
大政はまるで大海を泳ぐマグロのようにビュンビュンと泳いでいます。

>> ははは!本当にヒラマサより凄えや。

金さんはポケットからラップの小さな包みを取り出しました。中には小さく刻んだイカの切り身が入っています。

>> はい!皆さん!お食事タイムですよん。

割り箸でイカを摘んで、水の中をかき回すと、漂う白い小さな実に大政が一度だけ食いつきました。赤ハゼは目の前に餌があっても知らん振りをしています。和ちゃんの食指の上にはイカの白身がお飾りのように乗ったまま動く気配がありませんでした。
[PR]
by mefmef | 2005-01-21 10:14 | おタコさん(完)