【提供 三毛猫さん】    エンゼルの稚魚。


by mefmef
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はこふぐさん、いらっしゃい

金さんは部屋に入ると大急ぎで水槽にステンレスのボールを浮かべ、その中にハコフグを水ごと入れました。ハコフグちゃんは元気そうです。

トロピカルランドの住民たちにも異常はありません。

風呂に入ったりしているうちに一時間が経ちました。
ボールの水を水槽に流し込むと、ハコフグは水面近くをヘリコプタのように泳ぎはじめました。

なんか、にぎやかになってきたなぁ。と、思いニヤケる金さんでした。

それじゃあね。おやすみなさい。

電気を消して、ベッドに入りました。



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目を覚まして、金さんが最初に見たのは異常な光景でした。

まるで、牛乳の大きなパックをぶちまけたように白濁した水槽。

え、うん? なんじゃこりゃあ。

頭の中も真っ白になりました。

・・・・・・・・・・・・・・

水槽の前まで動くのに何分の時間が掛かったでしょう。照明を付けて一番最初に目に入ったのは水面で腹を上にして浮かんでいるハコフグでした。次に、やはり水面でパイロットフィッシュが横になっています。底面の左にはハオコゼ、中央にはクマノミが倒れています。イソギンチャクは触手を体の中に飲み込んで縮こまっています。死の世界がそこにありました。

金さんはのろのろとベッドに戻りました。
天井に押し潰されそうな気がして布団に潜り込みました。
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by mefmef | 2005-02-19 16:51 | おタコさん(完)