【提供 三毛猫さん】    エンゼルの稚魚。


by mefmef
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復活

和さんと娘のユミは、ユミの運転する車で東京に向かっていました。

>> お母さん、金さんが好きだったんじゃない?

そりゃあ、好きに決まってるでしょ。

>> ちがう、そういんじゃなくて、男の人として。

う~ん。魚だって、水と水草と、それに空気だって必要じゃない。

>> 金さんは何だったの。

そうね、金さんは、ずっと見守ってくれた飼い主だったのかもね。

>> ふ~ん。


車は御徒町に入りました。

今回和さんは新しい金魚を買いに行きませんでした。金さんの飼っていた水槽を再現してみようと思ったのです。話は、金さんから嫌というほど聞かされていたので、店の名前や魚の名前に苦労することは有りませんでした。ただ、水族館ヒカルはアクアリウムひかると名前が変わっていました。それとも、カタカナに弱い金さんが勝手に日本語にしていたのかも知れません。電話で事情を話すと一月程の間に揃えられるだろうとの話でした。それが、昨日、揃ったと連絡が入ったのです。

不忍池に沿って走っていくとアクアリウムひかるは簡単に見つかりました。
店員に名前を告げると手早く5つのビニール袋に魚たちを入れてくれました。



店に帰った二人は、すでに海水を入れて、ろ過も一週間まわした水槽に魚たちを入れました。ユミはバッグから紙切れのようなものを取り出しました。

>> はい、お母さん。頼まれてたシール。

まあ、ステキじゃない。うふふ。

>> でしょ。こんなもんでも一生懸命作ったんだから。

シールはユミがパソコンで何度も作り直したものでした。和さんは、その(金蔵トロピカルランド)と書かれたシールを水槽に張りました。

その夜は金さんと金蔵トロピカルランドの話で店はたいそうなにぎわいになりました。とさ。



         おしまい。
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by mefmef | 2005-03-01 09:42 | おタコさん(完)