【提供 三毛猫さん】    エンゼルの稚魚。


by mefmef
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さよなら金さん

和さんは金さんか常さんから電話があるのでは。と、午前中から店に出ました。

掃除でも始めようとした時、水槽の金魚が腹を上にして浮かんでいるのに気がつきました。
近くによって、呼吸を確かめようとした時、電話のベルが鳴りました。

>> 金さん、日付がちょうど変わるころに亡くなったよ。

和さんは電話を切るとカウンターの椅子に腰掛けて、浮かんだ金魚を見つめていました。


どの位の時間が経ったのでしょう。和さんは腰をあげ、金魚を手の平に乗せて裏庭にでました。
雲のところどころの切れ間から青空が見え始めています。

小さな赤いスコップで植木のそばの土を掘り、金魚を埋めて、両手を合わせました。




目を開けると、木の葉に座った小さなアマガエルと目が合いました。アマガエルは右手を上げて手の平をこちらに見せたような気がしました。目を凝らすと、ただ正座してこちらを見ています。

>> ずいぶんと、ひさしぶりねえ。どこに行ってたの。

和さんは思わず微笑みました。そして、その目からは一粒の涙がこぼれ落ちました。

やがて、アマガエルは向きを変えて、ピョンと跳ねて葉陰に消えて行きました。
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by mefmef | 2005-02-28 09:43 | おタコさん(完)

長い夢


金さんは遠い空間をぼんやりと見上げていました。

>> 金さん。なんだよう。黙ってられると気味が悪いよ。

馬鹿野郎!こんな小汚い赤提灯で飲んでるとセンチメンタルになっちまうんだよ。

>>小汚い赤提灯に皺くちゃババアで悪かったね。

悪いに決まってらあ。早く娘に店を譲ったほうが客のためだぜ。


なんで、良い大人がメダカかねえ・・・・・・・・・・

金さんは長い長い夢を見ていました。しかし、それはほんの一瞬の事だったのです。
夢を見ながら椅子ごと金さんは後ろに倒れました。金さんと椅子が後ろの壁に衝突して店全体が揺れたように感じられました。衝撃で出窓の水槽が揺れ、大きな赤い金魚が驚いてバシャバシャと暴れました。

金ちゃん。大丈夫? 金ちゃん。

店のおかみは慌てて、カウンターに回りました。ちょうどその時、扉を開いて入ってくる人がいました。

>> ひえ~っ。 ひでえ雨になっちまったよ。
   びしょ濡れになっちまった。

あ、常さん。

>> どうした。和ちゃん。

金ちゃんが、金ちゃんが倒れちまって。さっきまで悪態ついてたと思ったらガシャーンて倒れちゃって。

>> 救急車よぶから。いま呼んでやるからよ。



10分程で救急車が入りました。その間、金さんは和さんの胸にずうっと抱かれていました。



雨の中を担架に乗せられた金さんは救急車に運び込まれていきます。

>> わたしは、この子の親と兄弟付き合いをしてきたんです。
   わたしが同行します。

常さんは救急車に乗り込み小さな補助席に腰をかけました。


傘をさした、和さんは赤いライトがクルクル回るのをぼんやりと見ていました。ずっと、その灯りが曲がり角を曲がって見えなくなるまで。

いよいよ雨は激しくなって、傘の上でばたぼたとはねました。
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by mefmef | 2005-02-27 07:50 | おタコさん(完)

雪だあ~!

コンビニ行こうと思って、ちょっと表に出たら、すごい雪です。車は雪でおおわれていました。2センチくらいだけど。ワイパーが重い。

なんか、積もりそうな雪。まあ、明日、お休みだから良いんだけど~! あはは。
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by mefmef | 2005-02-26 21:11 | ショート
和さんは早速、湯河原のホームセンターへ金魚を買いに出掛けました。

ピンポンなんとかという名前の金魚は見当たりません。

うろうろしていると、一匹の金魚と目が合いました。

金魚はじーっと和さんを見ています。丸い体はピンポンちゃんに似ています。

>> これも、なんかの縁ね。

和さんは、その金魚と、その金魚に似合いそうなもう一匹を買って帰りました。

金魚はどんどん大きくなって、一匹は野球のボールほどになり死にました。もう一匹は2年半ほど経ってソフトボールの球ほどになって、ある日、死にました。和さんは、金魚を庭に埋め、また小さな金魚を買いました。



時は流れ、金魚は死に、また新たな金魚が現れ、そしてまた時が流れました。
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by mefmef | 2005-02-26 08:35 | おタコさん(完)

結婚祝い

>> あら、金さんいらっしゃい。

ほれ、水槽もってきたよ。

和さんの赤提灯に新聞紙に包んだ60センチ水槽を肩にかかえた金さんが入ってきました。前の日に金さんが使わなくなった水槽の話をすると、和さんが欲しいと言ったのです。

>> 金さん、早速、悪いわね。

いやあ、もう使う予定もないし、使ってもらえれば本望ってもんだよ。

>> あら、嬉しい。そこの、出窓のとこ、空けといたから。
   そこに、お願い。

あいよ。

>> あ、その前に、あ、あんた、これ裏で洗ってきてよ。

#> はいよ。

板さんがカウンターから出てきて3人が揃ったとき、金さんが包んであった新聞紙をビリビリと剥がしました。出てきた水槽には、あの(金蔵トロピカルランド)と書いた紙が貼られたままでした。金さんは玉田に包装をまかせたことを後悔しました。

>> あはは、金さんらしいわ。でも、可愛いわよ。
#> あはは。

金さんは慌てて、紙を剥がそうとしましたが、うまくいきません。

>> 大丈夫よ。あとでゆっくり剥がしとくから。
   じゃあ、あんた。洗ってきて。

#> はいよ。

板さんは水槽を持って出て行きました。

>> 実はね、私たち今日、入籍したの。
   彼、再婚で、まだ前の奥さんともめてるから式は挙げられないんだけどね。
   でも、水槽が良い記念に成ったわ。

入籍? おう、それはメデタイじゃんか。おめでとう。なんだ、そうと分ってりゃあ、あんな中古品じゃなくて、なんか用意したのによお。

>> いいの、いいの。わたし嬉しいわ。

そうかい、そう言ってくれると有難いけどよ。

>> わたし、金魚を飼いたいの。良いかしら?

そりゃあ、和ちゃんにあげたんだから、金魚でもイルカでも、和ちゃんの好きなものを入れたら良いよ。遠慮は要らないよ。和ちゃんのものだもん。

>> わたしの友達に羽生さんて人がいるんだけど、
   その人が飼ってるピンポンなんとかって金魚が凄く可愛いの。
   わたしはピンポンちゃんって呼んでるんだけど。

金魚か。考えたことなかったけど、良いかも知れない。おっとりした和ちゃんには似合っているかも知れないね。

>> わたしも(和子金魚ランド)って書こうかな。

あはは。和ちゃんも人が悪いよ。あれは、単に冗談なんだから。
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by mefmef | 2005-02-25 10:57 | おタコさん(完)
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昨日、ニトリというインテリアショップへ行って、またまた、水槽になりそうな花瓶を見つけてしまいました。嬉しい。と、言うか。ちょっと絶望的なハマリ。

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サイズは7*10*19位、1.3リットルですね。
底面ろ過と上部ろ過を自作しました。

底面は前と同じですが、植木鉢の底ネット利用でコスト削減で殆ど只。

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上部ろ過は3*5センチ位の面積しか有りません。こんなんで役に立つのか?
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by mefmef | 2005-02-24 11:36 | DIY

仁義なき戦い

2004年11月中旬 某日(休日)

メダカ飼育セット水槽の、メダカの縄張り争いが激化してきたので、というか小学生水槽の唯一の生き残りの年長のクリーム色くんが体の大きいのを良いことに、乱暴狼藉の限りを尽くすので、セール水槽に移ってもらいました。

セール水槽の大きさ(30センチ)のせいか、只だと思って山から取ってきたアナカリスを森のように入れたせいか、縄張り争いは落ち着いてきました。引越しでびびっているだけかも。

リサイクル水槽は水漏れ点検のため下から10センチほど水を入れて放置しました。リサイクル水槽が安かったのはポンプが無くなっていたせいでした。何故か底面ろ過用のグラス綿がひいてあったので、ぷかぷか浮いています。まるで綿を飼っているようです。

メダカ飼育セット水槽が空いたので、アカヒレ*5 ヤマト*3 石巻貝*3を買いました。
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by mefmef | 2005-02-24 10:47 | 過去ログ

おひっこし

>> おい。カネヤン居てる。

おらん。

#> あはは。こんにちは。お引越し手伝いにきました。

あれ、しのぶさん。これは、これは。

>> カネヤン。これは、これはじゃありゃせんで。
   なんも支度してへんやん。

支度って。ベッドとタンスと水槽くらいしか無いし。最近の引越屋さんは全部やってくれるらしいよ。

>> それが、素人のあかさたな。 あさはかさ。

おまえくろうとか?

>> 学生時代は引越屋のバイトが本業やったわ。

学校は行かなかったってこと?

>> まあ、ええがな。 引越屋はええ、ええと言うても、
   支度がしてないと腹たつもんやでぇ。


玉田は手馴れた手つきで水槽を新聞紙で包んで、ガラス・割れもの注意!と、マジックで大きく書いた。布団はたたんでシーツでくるんだ。

しのぶは食器を新聞紙で包んで鍋とバケツの中につっこんだ。

3人がはん亭の一階の甘味処で季節外れのお雑煮を食べて帰ってくると、引越屋の青いトラックが着いていて、積み込みはあっという間に終わった。

>> ほな、たっしゃでな。今度遊びに行くから、釣り船、只で乗せてくれよ。
#> わたしもね。うふふ。
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by mefmef | 2005-02-24 09:54 | おタコさん(完)

正直じいさんと水槽の山

夜、子供の寝つきが悪いときは、是非、下のお話をしてやって下さい。

ぜったいに、キャッキャッいって喜びますよ。うんこのところ。どうしてなんでしょうね。
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by mefmef | 2005-02-22 15:04 | ショート
2004年11月中旬 某日(休日)

おじいさんはホームセンタにぷらぷらと、おばあさんはリサイクルショップへふらるらとお出かけしました。

おじいさんがきょろきょろしていると、そこには1200円の特売の30センチ水槽がありました。これは、おばあさんが喜ぶべえ。まあ、水を飼えばいいさ。と、思いました。とさ。

おばあさんは、リサイクルショップで何かねえだかよ。と、言ってると。ニッソーのルームメイト902(なんと新品なら2万円)が1500円で売っていました。まあ水でも飼えば良いさ。おじいさんが喜ぶべえ。と、言って買って帰りました。とさ。

と、言うわけで。おじいさんとおばあさんの家は水槽とボトルとプラケで立つ所も座る所も寝る所も食べる所もうんこする所も無くなりました。とさ。

めでたし。目出度し。
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by mefmef | 2005-02-22 14:43 | 過去ログ